おっさんの下らない話し

50代を超えたおっさんの雑観記事です。しょうもないことをしょうもなく語ってます。

パソコンやスマホのアプリ(ソフト)について感じること

皆さんは最近のPCやスマートフォンのアプリを使いこなせていますか?私は残念ながらほとんど使いこなせていません。

 

一応断っておきますが、私は80年代からPCはもとより、ワークステーションの設定やアプリ(昔はソフトって言いましたが)のインストール、ネットワークの構築までやってましたので、社内ではそれなりにPCが使える方でした。

 

しかし、ここ10年くらい前から、アプリが非常に使いずらいものになってきました。とにかく、何かやろうとしてもそこにたどり着くまでに異様に時間がかかってしまいます。これは、ホームページを見たりするときにも頻発しています。どうやったら目的の画面にたどり着けるのか、見当もつかないくらいです。

 

多分、このように恐ろしく使いにくいソフト(こちらの方が言いやすいのでこちらに統一します)が出現した背景にはマイクロソフト社の存在があると確信しています。ここはもともとアップルのPCであるMacを真似て、GUIの技術の一つであるアイコンをWindows95で初搭載して、何故か大ヒットしたのですが、思想までは真似しませんでした。

 

アップル社は、とにかくユーザーがいかに使いやすいかを追及してましたので、バージョンアップをしても、基本的なコマンドの配置は変えずに、そこに盛り込む形で進化させていったのですが、マイクロソフト社は、ユーザーの使いやすさなど全くといって言いほど気にしません。

 

なので、バージョンアップする毎に平気でGUIをがらりと変えるものですから、ユーザーはもともとのコマンドがどこにあるのかを探し出すのに非常に時間をかけたものでした。そのうちにユーザー側も分かってきたので、XPあたりからOSのバージョンアップをためらうようになります。

 

VISTAはネットワークを強化したと鳴り物入りで発売されましたが、多くのユーザーは信用せず、結局売れなかった最悪のOSとなりました。このWindowsのOSに搭載されるOFFICEなども最悪のそしりは免れず、2003から2007へのアップデートさえなかなか行わないユーザーが多発し、2007のデータが送られてくると2003にダウングレードするよう相手方に伝えなければならなかったほどです。

 

ここにあるのは、ユーザーの事を考えずに、自分たちの技術がいかに素晴らしいかを誇示したいがための技術者のエゴです。スマホでもPCでもそうですが、備えてる機能の1/3もユーザーは使っているかどうか怪しいものです。それでも新機能を入れなければ、当然商売としては成り立たないのでバージョンアップをするのですが、そのやり方が問題な訳です。

 

それに追い打ちをかけたのがスマホの登場でした。2010年ごろにスマホなどというものは日本ではiPhone位でほとんどなかったのですが、これが爆発的ヒットになったため、またまたアップル社は物真似をされることになります。Androidの誕生です。

 

ところが、PCで培った技術者の自己満足な改善により、より使いにくく、より反応が遅いソフトが大量生産されることになります。当初はチップの関係などで大したことができなかったのが、技術革新により高性能なハードが出現し、ソフトも色々とできるようになり、無意味に遅くて使いにくいソフトが次々と誕生しているのが現状です。

 

恐らく、今の若い人たち、いわゆるミレニアル世代にとっては何の不都合もないのかも知れませんが、本当の意味でPCが普及し始めた90年代初頭からパソコンを使っている世代の人間にとっては、どうやったら、と思うくらい扱いにくい代物になっています。

 

何せ私が会社に入った80年代後半には、ワープロでさえ特殊な場合にしか使用できず、ほとんど手書きで書いていた時代でした。90年代初頭から会社にもPCが導入され始め、当時「パソコンを使って設計を楽にしよう。」という仕事をしていた私などは、さんざんユーザーからこんなソフトじゃ使いにくい、と文句を言われていました。

 

なので、おじさん世代(おばさんは仕事上は必要のため使いますが、基本的にPCが好きなために使っているわけではないので、深く使い込むタイプは少ないんですよねー。)には、本当に今のPCやスマホを使えません。というか、使うとイライラさせられます。

 

多分我々オヤジ世代とミレニアル世代では、ソフトに対する直観力に差があるのでしょう。見ただけで、どこを触れば目的のことができるのか、ミレニアル世代には分かり、オヤジ世代にはさっぱり分からない。

 

しかし、これからますます進む少子高齢化において、オヤジ世代を無視したソフトは相手されなくなる可能性もあります。それをソフトウェア業界も少しは認識してほしいものです。技術者のエゴの固まりのようなソフトは今後駆逐されていくでしょう。昔の様に、ユーザーに優しいインターフェースを持ったソフトウェアの開発に期待したいものです。